あるオタクの雑想録

日々の思い付きとか考察とかいろいろ

バグダッド日誌ツイートがバズるにつけ思ったこと

 

みんなに見てほしい、とは書いたがここまでバズるとは想像だにしていなかったので、かなりフザけた文章になっている。正直もうちょっと真面目なこと書けばよかったと反省している。

 

信じられないくらい多くの方から引用RTやリプライを頂いているが、ひとつ気になったことがある。

 

 ※一部誤字訂正

 

上記のようにツイートもしたのだが、かなりの人が今回陸自が公開した陸自イラク派遣隊の日報の内容が「バグダッド日誌」だけであると誤解しているようだ。

 

実際は一般の会社の報告書と同じく表紙から始まり、前日の活動成果や人員・装備の状況(防秘になる部分は黒塗り)、現地の治安状況の評価や明日の活動予定、今後の活動方針、多国籍軍関連の報告(恐らく黒塗り部分は多国籍軍の予定や配置)などが書かれている。

その合間にバグダッドやバスラに駐在している要員が書いた文才豊かな文章が「バグダッド日誌」や「バスラ日誌」である。

おそらくサマワの駐屯地の隊員への私信というか、軽いニュース、書いた隊員や読む隊員の気晴らしのようなものであろうと思われる。

というわけで日報の内容が「バグダッド日誌」だけではないことをしつこく明記しておく。

 

※下の画像は05年7月5日の日報の9ページ目。前夜に自衛隊サマワ宿舎を狙ったと思われるロケット弾が着弾している。(赤丸は筆者追記)f:id:RonSato:20180417195319j:plain

 

下は元PDFのリンク

https://www.asahicom.jp/news/esi/ichikijiatesi/iraq-nippo-list/20180416/370/050705.pdf

 

真面目な話、今回のイラクに派遣された自衛隊の日報に「戦闘って書いてあるぞーっ!」と感情的に騒いだり、バグダッド日誌読んで和んだり「だけ」しているのでは意味がないと思う。

イラクサマワイラク特措法にある「戦闘地域」ではないけど、ロケット弾が飛んできたりする(少なくとも日本の駐屯地よりは)危険な場所でもあった。

そんな中で自衛隊がどのようにイラクの現地の人々へ貢献したのか、派遣された隊員やその家族へのケアはどうだったか等を総合的に評価・反省を行い、世界の別の場所でこれからも行われるであろう国連主導のPKO活動にどう関わっていくのかを改めて考え直す契機にしないといけないと思う。

 

なお今回公開された日報は、陸自イラク派遣期間のおよそ45%にあたる分しかない。

今後残りの発見・公開があるのか否か、そしてそこに記載があるであろう砂漠の香り高い「バグダッド日誌」「バスラ日誌」文学の行方についても注目していきたい。

 

 

追記:鉄板の「ヘタリア」ネタが入っているせいか、腐女子界隈の反応が多いのに驚かされた。ブームからかなり経ったはずだけど、未だ一定の人気があるようでなぜだか少しうれしかった

 

陸自イラク派遣隊の日報を確認する際に参考にした毎日の報道

mainichi.jp

朝日新聞が公表したイラク派遣の際の日報の防衛省が公開した全文書をまとめたリンク。興味のある人は読んでみてくだせえ

www.asahi.com

↓いわゆる「バグダッド日誌」「バスラ日誌」のダイジェスト記事。おもろい

news.biglobe.ne.jp